2017-11

夢か現か幻か

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 日曜日にTVでやっていた映画「トータルリコール」を視聴。
 主人公補正のかかったシュワルツェネッガーが、マッチョに暴れまわっていました。

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 原作は、フィリップ・ディックの「追憶売ります」。
 こちらはアクション大作的な要素はありません。
 現実世界を悪夢が蝕んでいく様子が、作者独特の筆致で描き出されています。
 言葉で想像を喚起する方が、映像で見るより大きな衝撃を与えることもあるのだと、この作品で知りました。

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 フィリップ・ディックで思い出すのは、他に「パーキーパッドの日々」という短編です。
 (「高い城」も「電気羊」も「聖痕」もあえてはずして)

 ええっと、概要は・・・。
 荒廃しきった世界で、大人たちはパーキーパットと呼ばれる人形遊びに耽っていた。
 (人形遊びというか、サイコロでやるシミュレーションゲームに近い)
 パーキーパットを通して、荒廃する以前の暮らしを夢見ているのだ。
 そんな中、隣町のコニーコンパニオンという人形の存在が、大人たちを動揺させるのだった。
 一方、今の荒廃した世界しか知らない子供たちはそんな大人たちを理解できず・・・。

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 殺伐とした世界を受け入れられずパーキパットに沈溺する様子が、なんとも痛々しかったです。
 「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」の原型とも言われています。
 初めて読んだ時は、自分がドールにはまるなんて、これっぽっちも思っていませんでした。
 今読んだらまた違った読み方ができるかもしれませんね。

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コメント

ブレードランナーもお勧めよ~

「パーマーエルドリッチの三つの聖痕」は読みました。P.K.ディックはかなり嵌って、読みあさりました。(「高い城の男」も。タイトルが好きです。)
でも、「パーキーパット」は読んだかな~。記憶に残る本と、残らない本の差は何でしょうね。いま「パーキーパット」を読んだら、忘れられない物語になりそうですけれど。

P.K.ディックを読んでいると、まるで覚醒しているのに夢の中にいるような感覚に陥ってしまいます。不思議な作家です。
短編の「地図にない町」も、とても味わい深くて良いです。SFっぽくない物語でしたけど。
過去に読んだ本を、再読するのは、また違った感覚が味わえて面白いですね。

伽羅さまへ

 「聖痕」と比べると「パーキーパット」は短編ということも手伝って読みやすいです。
 人形遊びという部分で印象に残っており、今回はこちらを記事にしました。

 おっしゃるようにディック作品は読み手を状況に放り出し、途方にくれさせたりどこまでが現実なのかあやふやな気持ちにさせてくれますね。
 (薬をキメているようだなんて表現されたりも)

 ハヤカワ文庫のディックの作品はほとんどSFシリーズで刊行されていますが、「町」のみがNVシリーズでの刊行ですし、ファンタジー色がちょっと強い本ですね。

 視点の変化で新たな発見や驚きがあって面白いです。
 おかげで本を処分できません。

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Author:amino
 元からの趣味だったカメラと、はまってしまったドールが化合して、なんだか引き返せないところに立っている気がします。

基本方針:
 気まぐれ、いきあたりばったり
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 ことり、愛佳、凛、ナツキ、桜
 史織、雪歩
アシスタント:
 みう

 気長に見ていただけたら嬉しいです。

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