2017-10

今宵のオサフネは

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 日本刀展レポートの続きです。(前回はこちら
 前回と同様に、ちょっと長めなので記事をたたみます

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 とりあえず、ガオー!!

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 では、改めて続きを。
 まずは、プログレッシブナイフ(ナイフ型)

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 ちょっと日本刀からは離れてナイフとしての展示のようです。

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 比較的わかりやすい地肌をしています。
 地肌とは、刀身の地の模様のことです。
 組成がわずかに異なる素材を組み合わせ、折り返し鍛錬を行なうことによって生まれます。
 刃文とともに日本刀観賞のポイントとされています。

 プログレッシブナイフ剣型というのもあります。

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 上にあるのが「梅花」、下にあるのが「櫻花」。
 陰陽一対を意識したのだとか。
 (そうなってくると「干将・莫耶」が気になるのはきっと自然なことですよね、ね?)

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 ↑は「櫻花」のアップ。

 続いて、マゴロクソードです。
 実在する日本刀を参考に生み出されたという架空の武器、マゴロクソード。
 これを再び現実の日本刀にひきもどすというコンセプトで生み出されたのが、こちら。

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 ロボットもの(?)で巨大な刀。
 これも様式美というやつでしょう。
 (なぜか「C装備」という単語も頭に浮かんできました)

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 マゴロクということで、「孫六兼元」にあわせて刃文も「三本杉」が見え隠れしています。
 号は「オオムラサキ」。

 カウンターソード。
 銃と日本刀の組み合わせというコンセプトの武器です。

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 このちゅうにびょうテイスト溢れるデザインを、形にしています。
 形にしてしまっています。
 それも恐るべき技術力で。
 やった者勝ちなのでしょうか。
 (非常にレベル高い「混ぜるな危険」)

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 今回の特別展は、「備前長船(びぜんおさふね)刀剣博物館」で開催されました。
 この博物館のある地は、古くから日本刀の生産地として知られています。
 博物館には工房も併設されており、
 実際に作業する風景を(タイミングが合えば)見ることができます。

 さて、今度はこちらのビゼンオサフネです。
 これは太刀?

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 両手持ちの柄に赤い牛革紐が巻かれています。

 柄の反りと刃の反りが逆というのは、使うにはどうなのでしょう。
 居合いをやっている方に話をうかがってみたいです。
 でもデザインを考えたら、この形じゃないと格好がつかない気もします。
 こういうものに「実用性」云々言うのは、野暮ってものでしょうか。

 「刀」としてみるべきなのか、「オブジェ」としてみるべきなのか。
 この特別展の鑑賞中、ぐるぐる考えていました。
 まあ、両方楽しめればそれに越したことは無いのですけれど。
 相乗効果を楽しんでみたり。(カレーパンみたいに)
 違和感を楽しんでみたり。(カリフォルニア巻みたいに)
 (でも私は違和感を楽しむというやつが苦手でして、我ながら頭が固いなぁと思っています)

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 大きく波打った刃文。
 号は「ビゼンオサフネオオクニマサ」。 
 
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 次に紹介するものも大きいですが、これもかなりの大物です。
 全長144.2cm 刃長112.8cm。
 作るのも研ぐのも大変な作業だったでしょう。

 そして、この記事のトリを飾るのは
 この特別展の目玉となった「槍」です。 

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 全長332cm。
 人の身長の2倍近くある鉄の塊。
 (大きすぎて作業できず、製作に際して工房を作り直したとか)
 数字以上の大きさを感じます。

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 重量22.2kg。
 なかなかパンチの効いた重量です。

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 右下に※印のついた3枚は、ぜひクリックして大きな画像でご覧いただきたいです。
 
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 変化に富んだ地肌。
 血管や引き絞られた筋肉やアメーバのような動きといった生物的要素さえ感じます。 

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 部位ごとに組み合わせる素材を変えて鍛え上げ、この質感を作り出しています。
 素材の違いを強調するために、電気分解処理も行ったそうです。
 (素材によって分解のされやすさが異なるため、分解されにくい素材が残る)

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 鉄の塊がもつ圧倒的な存在感と、高い技術と創造性から生まれた繊細さが同居しています。
 (ちょっと触ってみたいな)
 背景に映る影まで作品のようです。

 ところでこの特別展が終わって、これらの作品はどこに置かれているのでしょうか。
 といったところで、2回に渡ったこちらの記事も終了です。

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コメント

これはいいものだ・・・

なんと言うかいささか陳腐な言い方ですが、アニメを知っている者には感動ものですね。

さらにaminoさんの文章というか、言い回しや言葉の選びかたが素晴しい。(褒めすぎ?)

良いものを見せていただきました。

新月さまへ

 大人の本気の遊び。
 ここまで徹底されると、いろんな壁を突き抜けていくものですね。

 絶賛いただき恐縮です。
 (ほめ殺し・・・とかじゃないですよね)
 このブログとしてはちょっと長めの記事でしたが、楽しんで読んでいただけたようでうれしいです。

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Author:amino
 元からの趣味だったカメラと、はまってしまったドールが化合して、なんだか引き返せないところに立っている気がします。

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