2017-03

苦味が効いてる

13021604

 バレンタインデーの記事を挟んで、
 今回はカカオの話の続きです。(前回のカカオの話はこちら

 またしても解説が長いので、記事をたたみます

13021601

 カカオの実(カカオポッド)は、小さなラグビーボールのような形をしており、
 受粉後約6ヶ月で熟し、幹から直接生えています。

13021605

 実は硬い殻に覆われ、中にパルプで包まれた種子が30~50個ほど並んでいます。
 この種子がカカオ豆として、チョコレートの原料となります。
 種子にへばりついている白いパルプは、水分に富み甘酸っぱい。
 (若めのバナナの実から渋みを無くしたような爽やかな味)

 この糖分を目当てにリスやサルが狙います。
 生の種子は苦く渋いので、彼らはパルプだけを食べて残りは捨ててしまいます。
 こうして野生のカカオは生育範囲を広げているのです。

13021603

 そもそもポッドのまま収穫せずに置くと、種子ごと腐ってしまうらしく、
 若い種子を病気などから守るために殻を作り、
 成熟するとパルプで動物を誘うという方向で進化したと考えられています。
 (栽培する上では食害がひどいらしいですが)

13021606

 こちら↑は種子の画像です。
 左はパルプをこそげ落とした種子。
 右はさらに種皮を剥いだ種子。
 品種にもよるのですが、アントシアンが多く全体が黒に近い紫色です。
 齧ると苦い!奥のほうにチョコレートを思わせる風味が隠れている・・・かな?
 (まあ、これは残すわな)

13021607

 種子は水分はもちろんですが、脂肪分にも富んでいます。
 この脂肪分を主な栄養源に発芽が進みます。

 どの生物でもそうなのですが、細胞中の脂肪分が液状でなければ栄養として利用できません。
 気温が下がって脂肪分が固まることは、カカオの種子にとって死を意味します。
 チョコレートが固まるような場所では、カカオは発芽できないのです。
 (上の画像の種子は、日本の冬の気温にさらしてしまったので、もう発芽しません)

13021602

 したがって、
 気温が低い地域のカカオは、種子の脂肪分が融点が低く(固まりにくく融けやすい)、
 気温が高い地域のカカオは、脂肪分の融点が高い(固まりやすく融けにくい)傾向があります。
 こうした産地による脂肪分の性質の違いは、
 チョコレートにしたときの融けやすさにもかかわってくるそうです。

 さて、この種子がどのようにしてチョコレートになるのでしょうか。
 続きます

スポンサーサイト

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

コメント

成程、成程・・・

なかなかびっくりなうんちくの数々。
読んでいて面白いです。

最近は義理さえまともに貰えない。
男ばかりの職場はつまんねーですよ。

新月さまへ

 需要があるのかなぁと思いながらアップした記事たち。
 楽しんでいただけてうれしいです。

 潤い、欲しいですねぇ・・・。

ちょうど「冷蔵庫にいれないでね。」と言われおいしそうな量り売りのチョコをいただきました。
そうかー商品になったあとも産地が影響してくるのかなぁと思いながら拝見しました。

しろたんのママさまへ

 温度変化に敏感そうなチョコですね。
 やっぱり香りや口解けがいいのでしょうか。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sukasen.blog22.fc2.com/tb.php/957-ce8f39c0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

Author:amino
 元からの趣味だったカメラと、はまってしまったドールが化合して、なんだか引き返せないところに立っている気がします。

基本的方針:
 気まぐれ、いきあたりばったり
お供のモデル:
 ことり、愛佳、凛、ナツキ、桜
 史織、雪歩
アシスタント:
 みう

 気長に見ていただけたら嬉しいです。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード